Music word(ア行)


読み(綴り:国)意味となっております。
読みだけ使ったり、意味だけ使ったり使い方はご自由にどうぞ。

アイソリズム(isorhythm:英)等しいリズム。

アインザッツ(Einsatz:独)アタック。長い休止ののち再度演奏を始めること。

アヴェ・ヴェルム・コルプス(ave verum Corpus:ラ)ローマ・カトリック教会の典礼で歌われる聖体賛歌。

アウフタクト(Auftakt:独)弱拍。第1小節めの1拍め以外の拍で曲が始まること。

ア・カプリッチオ(a capriccio:伊)好きなように。

ア・カペラ(a cappella:伊)楽器伴奏のない合唱曲。

アゴーギク(Agogik:独)テンポに微妙な変化をつけて、音楽に精彩を与えること。速度法。音楽におけるテクニックの一つ。

アジタート(agitato:伊)激しく。

アスピラーレ(aspirare:伊)息を吸い込む。母音をのばす。 

アダージョ(adagio:伊)ゆるやかに。遅く。ゆったりと。

アタッカ(attacca:伊)楽章間を休まずに、すみやかに続けて演奏すること。楽章の最期に付される。

アッサイ(assai:伊)非常に。十分に。「アダージョ・アッサイ(十分に遅く)」という様に用いる。 

アッチェレランド(accelerando:伊)だんだん速く。accel.と略記。

アップ・ビート(up beat:英)拍の裏。指揮をとる時に拍の裏で手を振り上げる事に由来する。反対語はダウン・ビート。

ア・テンポ(a tempo:伊)もとの速さで。

アド・リビトゥム(ad libitum:ラ)好きなように。自由に。アド・リブ(ad lib.)と略されることが多い。

アナリーゼ(Analyse:独)音楽作品を、形式や様式の観点から分析研究すること。

アニマート(animato:伊)元気に。いきいきと。

アパッショナート(appassionato:伊)熱情的に。

アフェットゥオーソ(affettuoso:伊)愛情こめて。

アフター・ビート(after beat:英)小節内の偶数拍または弱拍を意味する。

アマービレ(amabile:伊)愛らしく。

アラベスク(arabesque:仏)「アラビア風の」の意。装飾的で幻想的な小品に用いられる標題。

アラルガンド(allargando:伊)クレッシェンドしつつ速度を落とす。

アリア(aria:伊)詠唱。旋律的な独唱曲。語りの要素に富むレチタティーヴォと対義語。

アリオーソ(arioso:伊)歌うように。

アルス・アンティクア(ars antiqua:ラ)「古い技法」という意味。12世紀半ば〜13世紀頃までの音楽様式を指す。

アルス・スブティリオール(ars subtilior:ラ)「繊細な技法」という意味。14世紀後半から15世紀初めの時期・音楽様式を指す。

アルス・ノヴァ(ars nova:ラ)「新しい技法」という意味。14世紀頃の音楽様式を指す。

アルディート(ardito:伊)大胆に。勇ましく。 

アル・フィーネ(al fine:伊)終わりまで。

アルペジオ(arpeggio:伊)分散和音及びその奏法の事。

アレグレット(allegretto:伊)やや速く。アレグロよりやや遅く。

アレグロ(allegro:伊)快速に。

アレグロ・モデラート(allegro moderato:伊)ほどよく速く。

アンサンブル(ensemble:仏)少人数の重唱を指す。

アンセム(anthem:英)英国国教会(聖公会)で発達した合唱曲を指す。

アンダンテ(andante:伊)歩くような速さで。

アンダンティーノ(andantino:伊)アンダンテよりやや速く。

アンティファーナ(antiphona:ラ)交唱。

アンビエンス(ambience:英)音響の分野で音場感、臨場感などの音の広がりを指す。

アンブシュア(embouchure:仏)管楽器を演奏する際の口唇の状態。 

アンプロンプテュ(impromptu:仏)即興曲。


イディーレ(Idylle:独)牧歌。静かな田園風景を表現している音楽。 イムヌス(hymnus:ラ)賛歌。 インヴェンション(invention:英)「発明の才」、「創意」という意味だが、音楽上では多声的楽器小曲をさす。 インストゥルメンタル(instrumental:英)一切ボーカルの入らない楽器演奏のみの楽曲。 インテルメッゾ(intermezzo:伊)間奏曲。 イン・テンポ(in tempo:伊)正しい速さで。通常は演奏速度を一定に持続する事をいう。 イントロイトゥス(:ラ)入祭唱。ミサの最初、司祭入堂の際に歌われる交唱形式の聖歌。 インプロヴィゼーション(improvisation:英)即興演奏。楽譜上ではアドリブと記される。
ウアパンゴ(huapango:西)メキシコの民俗舞曲。 ヴァリアシオン(variation:英・仏/Variation:独/variazione:伊)変奏曲。 ヴィヴァーチェ(vivace:伊)活発に。速く。 ヴィーデ(vide:ラ)「見よ」という意味。vi‐deのように分けて書き、省略してもよい部分の初めにviを、終わりにdeを記す。 ヴィブラート(vibrato:伊)音程に微妙な高低運動を加えることにより、美しい響きを出す方法。 ヴィラネラ(villanella:伊)ナポリに起こった16世紀の多声声楽曲。「田舎の歌」を意味する。 ヴィルレー(virelai:仏)中世フランスの音楽および詩の重要な形式。元は舞曲風の性質をもつもので、独唱と合唱が交互に歌い、前者は変化する詩節を、後者は一定の反復句を受け持った。 ヴェクセルドミナンテ(wechseldominante:独)属和音の属和音。実際には属調の属三和音と属七の和音。ドッペルドミナンテと同義。 ヴェリズモ(verismo:伊)「写実主義」「現実主義」と訳され、19世紀後半のイタリア・オペラにみられる特殊な様式。 ヴォカリーズ(vocalise:仏)本来、歌唱の練習の為に母音でメロディーを唱うこと(母音唱法)を指していたが、同じような様式で作曲された歌曲を含む。 ヴォルティ・スービト(volti subito:伊)急いで(ページを)めくれ。V.S.と略記される。 ウナ・コルダ(una corda:伊)1弦。ピアノ奏法では弱音ペダルを踏むという指示。 ウン・ポコ(un poco:伊)少し。やや。ポーコと同じ。「ウン・ポコ・メノ・モッソ(少しテンポを遅くする)」という様に用いる。
エコセーズ(écossaise:仏)19世紀に流行した2拍子系の速い舞曲。原意は〈スコットランドの踊〉だが、起源は不明。 エスタンピー(estampi:仏)語源は「足の踏み鳴らし」で舞曲の性格をもつ。同じ旋律を2回ずつ繰り返しながら進むが、1回目と2回目では終止形が異なるのが特色。 エスプレッシーヴォ(espressivo:伊)表情豊かに。 エチュード(étude:仏)練習曲。特定の演奏技巧を習得させる目的で作られる場合が多い。 エレガンテ(elegante:伊/elegant:仏)優雅に。 エレジー(elegy:英)悲歌。悲しみの詩。死者の哀悼の詩。また、そうした内容の音楽。
オスティナート(ostinato:伊)一定の音形を一定の声部で、たえず反復して用いること。 オクテット(octet:英/Oktett:独)八重奏(唱)。 オッフェルトリウム(offertorium:ラ)奉納唱。ミサで捧げ物を祭壇に供える時に歌われる。 オーバーチュアー(overture:英)序曲。 オバード(aubade:仏)朝の音楽。セレナードの対語。 オプス(opus:ラ)作品。省略形のop.のあとに数字をつけて作品番号をあらわす。 オフ・ビート(off beat:英)本来は小節内の第1拍以外の音。ポピュラー音楽特有の弱拍にアクセントを付けたリズムの事。 オペラ(opera:英・伊・仏)歌劇。舞台芸術の一種。歌唱を中心に作品全体が主として音楽によって表現されてゆく劇。 オペラ・コミック(opéra comique:仏)壮大な叙事的悲劇グランド・オペラに対する語。18世紀後半フランスにおけるオペラの一様式。 オペラ・セリア(opera seria:伊)正歌劇。オペラ・ブッファの対語。 オペラ・ブッファ(opera buffa:伊)喜歌劇。軽歌劇。オペレッタやオペラ・コミックとは異なる。 オラトリオ(oratorio:伊)聖譚曲。宗教的楽劇。オーケストラの伴奏による独唱、合唱を用いる。 オペレッタ(operetta:伊)「小さいオペラ」という意味だが、実質は喜歌劇、軽歌劇。 オルガヌム(organum:ラ)9〜13世紀までの初期ポリフォニーの一種で、グレゴリオ聖歌の旋律に対位声部を加えた楽曲。 オルゲルプンクト(Orgelpunkt:独)持続音の一種。持続低音と呼ばれ、ほかの声部の和音に関わりなく長くのばされた低音。 オルドル(ordre:仏)古典組曲。