月の名


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月/太陰・桂・(こうが)・(じょうが)
桂とは古代中国の伝説にあるつきの中に生えているという丈の長い想像上の木を言うが、それが転じて月をさすようになった。

玉兎(ぎょくと)
月の中に兎が住むという伝説から、月のことをさす。

朔(さく、ついたち)
陰暦で毎月の1日や北方をさすこともある。また「ついたち」とは月立ち(つきたち)が転じたものである。

新月(しんげつ)
朔に同じ。陰暦では月の初めの夜に見える月を新月とも言う。

初月(はつづき)
陰暦8月はじめの中秋(ちゅうしゅう)最初の月をいう。

二日月(ふつかづき)
陰暦で毎月2日に見える月のこと。

三日月(みかづき)
陰暦で毎月3日に出る鎌のように細い月のこと。

上弦/上(かみ)つ弓張り・上の弓張り
新月から満月になる間の半月をいう。Dの字で次第に満ちて行く。

待宵(まちよい)/小望月(こもちづき)
中秋の名月の前夜または、その夜の月のこと。中秋の宵を待ちわびるところから待宵と呼ばれる。

三五(さんご)の月
十五夜をさす言葉に三五があり、特に陰暦8月15日の夜を三五夜と言い、その月を三五の月という。

盈月(えいげつ)
新月から満月に至るまでの間の、次第に円くなっていく月のこと。

望(ぼう)/満月・望月(もちづき、ぼうげつ)
十五夜(満月)は、ほぼ日没とともに東の空に昇り明け方には西の空に沈むが、これ以降は月の出がおよそ50分ずつ遅くなる。

十六夜の月
陰暦16日の月のこと。単に十六夜ともいう。十五夜よりも50分遅く、いざよい(ためらい)ながら上るためと言われている。

立待月(たちまちづき)
陰暦17日の月のこと。日没後、立って待っている内に月が上るところから立待月と呼ばれる。

居待月(いまちづき)
陰暦18日の月のこと。立つのに疲れて座って待つところから居待月と呼ばれる。

寝待月(ねまちづき)/臥待月(ふしまちづき)
陰暦19日の月のこと。月の出る時刻が遅いため、寝て待つという意味から寝待月と呼ばれる。

更待月(ふけまちづき)/二十日月・二十日亥中・亥中(いなか)の月
陰暦20日の月のこと。亥の正刻(午後10時頃)に上るところから亥中と呼ばれる。

下弦/下(しも)つ弓張り・下の弓張り
満月と次の新月の間の半月をいう。逆Dの字で次第に欠けて行く。

二十三夜待ち(にじゅうさんやまち)
陰暦23日の夜半過ぎに月待ちをすることで願い事が叶うと言われている。

二十六夜(にじゅうろくや)
陰暦26日の月のこと。

虧月(きげつ)
満月から新月までの間の、次第に欠けて細くなってゆく月のこと。

晦(つきごもり)
月隠り(つきごもり)が転じたもので月の末日、晦日(みそか)のこと。月がこもり隠れるところから。

中秋/仲秋
陰暦8月15日のこと。秋(陰暦7、8、9月)の最中にあたるところから中秋という。

月待ち
月の13日・17日・19日・23日などの夜に人々が集まり、月の出を待って拝む行事のこと。

月見
月を眺め鑑賞することから観月(かんげつ)ともいう。特に陰暦8月15日と9月13日の月を観ることをいう。

月の頃
満月前後の月の眺めの良い頃のこと。

寒月(かんげつ)
冷たく冴えた冬の月のこと。

月天心(つきてんしん)
冬の満月は頭の真上近くを通り、煌々と輝き天の中心を通っているように見える。この状態を月天心という。

雨月(うげつ)/雨夜(あまよ)の月
雨で見ることのできない名月を言うが、恋人の姿を想像するだけで実際には見られないことを例えて言う。また極めて稀にしか見れないことを雨夜の星という。

雪待月(ゆきまちづき)
今にも降り始めそうな雪催いの空にかかっている月のこと。また、陰暦11月のことを雪待月(ゆきまつつき)という。

薄月(うすづき)
月が霞んで、はっきりしないこと。月光が仄かに射す夜のことを薄月夜(うすづきよ)という。

明月(めいげつ)
清く澄んだ月のことで、名月をさす。

弓張月(ゆみはりづき)/弦月(げんげつ)
弓のような形をした月のことで、上弦または下弦の月のこと。

天満月(あまみつつき)
満月のこと。同じような言葉に天満星(あまみつほし)があり、こちらは夜空一面の星をさす。

月白(つきしろ)/額月(ひたいづき)
月が出ようとしている時のことで、空が明るくなる状態をいう。月代(つきしろ・さかやき)とも書く。

田毎(たごと)の月
小さく区切った棚田ごとに映る月のこと。

月宿る
月がその夜の座を占めること。

白道(はくどう)
月が天球上に描く軌道のこと。

月明かり/月光・月華(げっか)・月明(げつめい)
月の光、または月の光で明るいことをいう。

月下(げっか)
月の光のさす所。チュベローズは夜咲いて芳香があることから月下香(げっかこう)といい、夏の夜に咲く純白の大輪を月下美人という。

月夕(げっせき)
月が煌々と照っている夜のことで、陰暦8月15日の夜をさすこともある。

月前(げつぜん)
月光が照らしている範囲のこと。他の勢力の前で影が薄くなった存在を月前の星という。

月影(つきかげ)
月または月光のこと。更に月の形、月の姿、あるいは月の光で映るものの影のこと。

月の氷
澄み渡った夜空に冴えた月が氷のように見えることや、月光が水に映って煌く様子をいう。

月の剣/月の眉
三日月の異称。

月の霜/月の雫
月の光が冴えて白いのを霜にたとえて言う言葉。同じように月の雫と言えば露をさす。

月の鏡
月の形を鏡に見立てたもので、満月または晴れ渡った月のこと。

月の真澄鏡(ますかがみ)
月影を映す池水の面を澄み切った鏡に例えた言葉。

月の盃(さかずき)
弓なりに反った月を盃に見立てていう言葉。

月の船
夜空を海に見立て、月が動いて行く様子を船に例えた言葉。

月に磨く
月の光に照らされ、景色が一段と美しくなること。

月に明かす
月を見ながら夜を明かすこと。

月色(げっしょく)
月の光または月の色のこと。同じように月の光をさすものに月気(げっき)がある。

月の顔
月または月の光のこと。

月輪(げつりん)
月の異称。月の形が丸く輪のように見えるところから言う。

月魄(げっぱく)
月または月の精や神をさす。

月暈(つきかさ)
月の周囲に見える光の輪のこと。

夕月(ゆうづき)
夕方の月のこと。

掩蔽(えんぺい)/星食(せいしょく)
月が恒星や惑星の前を通って隠す現象。

黄昏月
黄昏時に西の空にかかる細い月のこと。

宵月
宵の間に見える月のこと。また宵の間だけ月のある夜のことを宵月夜という。

朧月(おぼろづき)
春の宵などの仄かに霞んだ月のこと。その夜のことを朧夜または朧月夜という。


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